知られざるマグネシウム不足が引き起こす様々な疾患。マグネシウムの豊富な食品とは?

マグネシウム

マグネシウムはミネラルの一つですが、私達の身体の中において非常に大切な働きを持ちます。
あまり知られていない事実かもしれませんが、実は多くの人はマグネシウム不足にあり、アメリカではなんと成人の60%が必要量を満たしていないといわれています。我々日本人も例外ではありません。
今回は知られざるマグネシウムが引き起こす様々な疾患と、マグネシウムを豊富に含む食品についてご説明いたします。

目次

マグネシウム不足が引き起こす様々な疾患

マグネシウム不足が長期に持続すると、虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)高血圧動脈硬化骨粗鬆症2型糖尿病といった生活習慣病のリスクを高めてしまったり、嘔気抑うつ食欲不振といった症状を認めることもあります。
また片頭痛アトピー性皮膚炎大腸・膵臓がんこむら返り歯周病の発症にも関与しています。

マグネシウムを十分量摂取することで上記疾患や症状の予防効果が見込まれます。
他にマグネシウムの効能として、ダイエット効果(メタボリック症候群の減量)睡眠の質の改善皮膚バリア機能向上便秘改善なども期待できます。

マグネシウム不足の原因となるもの

マグネシウムが不足する要因としては摂取不足が最多ですが、多量のアルコール摂取激しい運動心理的ストレス寒冷ストレスも尿中からのマグネシウム排泄を増加させ不足の要因となります。

このように様々な疾患に関与するマグネシウムですが、普段意識して摂取されることはあまり多くないかと思います。そんなマグネシウムは「忘れられたミネラル」とも呼ばれているそうです。

マグネシウムを豊富に含む食品

しかし、マグネシウムは体内で作ることができません。これはミネラル全般がそうですが、マグネシウムもミネラルの一種ですから、必要量を満たすためには食事から摂取しなければならないのです。ではマグネシウムを多く含む食べ物は何があるのでしょうか。下記に列挙します。

  • 濃緑色野菜
  • 果物バナナ、パパイア、ラズベリー、きんかん etc)
  • 玄米ご飯
  • アーモンド・カシューナッツ
  • 豆腐・納豆
  • ひじき

体内に取り込まれたマグネシウムの50-60%は骨に、25%は筋肉、それ以外は他の組織に存在します。そして細胞内で酵素の反応を活性化して生命維持に必要な様々な代謝に関与しているのです。上記の食品を意識して摂取し、マグネシウム不足を補うことが大切です。

マグネシウムの過剰摂取は危険

先ほど述べたようにマグネシウムは体内で作ることができないため、食品で摂取している限り過剰摂取となることはまずありません。しかし、腎機能が低下している場合は尿からの排泄量が低下し体内に溜まってしまい、結果として高マグネシウム血症が生じやすくなります。すると血圧の低下、筋力の低下、徐脈、嘔気を認めたりします。またサプリメントや薬剤(緩下剤として使用される酸化マグネシウム製剤)も過剰摂取になってしまうケースもありますので注意が必要です。

マグネシウムは硬水に多く含まれる

ところで皆さんは硬水と軟水どちらがお好みでしょうか。

私は口当たりの良さから軟水を好んで飲んでいます。しかしマグネシウムは硬水に多く含まれ軟水にはほとんど含まれません。日本は雨が多く地下水の貯留している時間が短いことや、川から海まで傾斜が急で川の幅も狭いことから、ほとんどの地域においてミネラルの少ない軟水になります。
飲み慣れないかもしれませんが、時々硬水のミネラルウォーターを味わってみるのも良いかもしれませんね。

今回はマグネシウムと健康についてお話し致しました(^。^)

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